Windows Serverの共有フォルダとは?ファイル共有の設定方法とアクセス方法を解説

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この記事はWindows Server初級講座の一部です。 基礎から順番に学習したい方は、講座一覧から進めてください。

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前の記事では、 Windows Serverで利用する ローカルユーザーとローカルグループ について学びました。

ユーザーやグループを作成する目的の1つが、 Windows Server上にあるファイルやフォルダを 適切な利用者へ公開することです。

Windows Serverでは、 サーバー上のフォルダを 共有フォルダとして公開することで、 ネットワーク上のPCからファイルを利用できます。

この記事のゴール
共有フォルダとは何かを理解し、 Windows Serverでフォルダを共有して、 クライアントPCからアクセスするまでの基本的な流れ を説明できる状態を目指します。
目次

共有フォルダとは?

共有フォルダとは、 Windows Server上にあるフォルダを ネットワーク経由でほかのコンピューターから利用できるようにしたもの です。

たとえば、社内で複数のユーザーが 同じ資料を利用する場合を考えてみましょう。

Windows Serverの共有フォルダ
💻 Client PC A 利用者A
→
←
💻 Client PC B 利用者B

各ユーザーのPCに同じファイルを保存するのではなく、 Windows Server上にファイルを集約することで、 複数ユーザーが同じデータを利用できます。

共有フォルダを使うメリット

📁
CENTRALIZE ファイルを集約できる

複数PCにファイルを分散させず、 サーバー側でまとめて管理できます。

👥
SHARE 複数人で利用できる

ネットワーク経由で複数のユーザーが 同じフォルダを利用できます。

🔐
CONTROL アクセスを制御できる

ユーザーやグループに応じて 利用できる範囲を管理できます。

特に企業では、 部署ごとの資料や業務データを ファイルサーバーへ保存し、 必要なユーザーだけが利用できるようにする構成があります。

Windowsのファイル共有ではSMBを利用する

Windows環境でファイル共有を行う際に 重要なのが SMB(Server Message Block) というプロトコルです。

PROTOCOL SMB

SMBは、ネットワーク上でファイルやフォルダなどを 共有するために利用されるプロトコルです。 Windowsの共有フォルダへアクセスするときにも利用されます。

SMBを使ったファイル共有
💻 Client Windows PC
→ SMB →
🖥️ Windows Server File Server
→
今は「Windowsのファイル共有ではSMBを使う」でOK

SMBにはバージョンや細かな仕組みがありますが、 初級段階では、 Windowsの共有フォルダを利用するための代表的な通信方式 と理解しておけば十分です。

共有フォルダにはUNCパスでアクセスする

Windowsの共有フォルダへアクセスするときには、 UNCパスと呼ばれる形式を利用できます。

UNC PATH \\SERVER01\Share
SERVER01 共有フォルダを提供するサーバー名
Share 共有名

たとえばSERVER01というWindows Serverで、 Shareという名前の共有フォルダを公開している場合、 クライアントPCから次のように指定します。

\\SERVER01\Share

エクスプローラーのアドレスバーなどへ入力すると、 アクセス可能な環境であれば共有フォルダを開けます。

フォルダ名と共有名は同じとは限らない

共有フォルダを理解するときに、 実際のフォルダ名と共有名 を区別しておくことも重要です。

たとえばWindows Server上に、 次のフォルダがあるとします。

LOCAL PATH D:\CompanyData\Sales

このフォルダを SalesData という共有名で公開した場合、 クライアントから利用するパスは次のようになります。

NETWORK PATH \\SERVER01\SalesData
ローカルパスとネットワークパスは別

サーバー上で保存されている場所が D:\CompanyData\Sales でも、利用者から見える共有名を SalesData にすることができます。

Windows Serverで共有フォルダを作成する流れ

ここでは、 エクスプローラーから既存のフォルダを共有する 基本的な方法を見ていきます。

01
共有したいフォルダを作成する

Windows Server上にファイル共有で利用するフォルダを用意します。

02
フォルダのプロパティを開く

対象フォルダを右クリックして「プロパティ」を開きます。

03
「共有」タブを開く

ネットワーク共有に関する設定を確認します。

04
詳細な共有を開く

「詳細な共有」から、このフォルダを共有する設定を行います。

05
共有名を設定する

クライアントからアクセスするときに使用する共有名を設定します。

06
クライアントPCからアクセスを確認する

UNCパスを利用して、共有フォルダへ接続できるか確認します。

フォルダの「共有」設定を確認しよう

共有したいフォルダのプロパティを開くと、 共有に関する設定を確認できます。

Sales Properties ×
General
Sharing
Security

「詳細な共有」を開き、 このフォルダーを共有する を有効にすると、共有名などを設定できます。

⚠ 「共有にしただけ」で誰でも使えるとは限りません

共有フォルダへ実際にアクセスできるかどうかには、 ユーザー認証やアクセス許可なども関係します。

特にWindows Serverでは、 共有アクセス許可とNTFSアクセス許可 という2種類の権限が関係します。

この違いは次の記事で詳しく学習します。

共有名を決める

フォルダを共有するときには、 クライアントから利用する 共有名を設定します。

項目 設定例
サーバー名 SERVER01
保存先 D:\CompanyData\Sales
共有名 SalesData
UNCパス \\SERVER01\SalesData

利用者が分かりやすい名前を付けると、 共有フォルダの用途を把握しやすくなります。

実務では、 組織内の命名ルールに従って共有名を設定することも重要です。

クライアントPCから共有フォルダへアクセスする

Windows Server側で共有設定が完了したら、 クライアントPCからアクセスしてみましょう。

01 エクスプローラーを開く

Windowsのファイル管理画面を開きます。

02 UNCパスを入力

\\SERVER01\SalesData などを入力します。

03 認証

必要に応じて利用可能なユーザー情報で認証します。

04 ファイルを利用

許可されている範囲でファイルを利用します。

クライアントから共有フォルダへアクセス
💻 Client PC \\SERVER01\SalesData
→
🖥️ SERVER01 Windows Server
→

サーバー名ではなくIPアドレスでもアクセスできる

共有フォルダは、 サーバー名の代わりにIPアドレスを指定して アクセスできる場合もあります。

SERVER NAME \\SERVER01\SalesData
IP ADDRESS \\192.168.10.100\SalesData

ただし、通常の運用では サーバー名を利用する構成が便利です。

IPアドレスが変更された場合でも、 名前解決が適切に構成されていれば、 同じサーバー名を利用し続けられるためです。

前に学んだDNSともつながります

\\SERVER01\SalesData のようにサーバー名を指定する場合、 SERVER01という名前からIPアドレスを判断できる仕組みが必要です。

Windows Serverの学習内容は、 IP・DNS・ユーザー管理・ファイル共有のように相互につながっています。

ネットワークドライブとして割り当てることもできる

共有フォルダを頻繁に利用する場合、 UNCパスを毎回入力する代わりに ネットワークドライブとして割り当てる方法もあります。

たとえば、 SalesDataという共有フォルダを Zドライブとして割り当てると、 クライアントPCでは次のように利用できます。

→
💽 Z: Network Drive

利用者からは通常のドライブに近い感覚で 共有フォルダへアクセスできます。

共有フォルダにアクセスできないときの確認ポイント

共有フォルダへアクセスできない場合は、 いきなり共有設定だけを変更するのではなく、 どこに問題があるか順番に確認します。

CHECK 01 ネットワーク通信

クライアントPCとWindows Serverの間で通信できるか確認します。

CHECK 02 サーバー名・共有名

UNCパスに指定したサーバー名や共有名が正しいか確認します。

CHECK 03 アクセス権

利用しているユーザーに必要なアクセスが許可されているか確認します。

切り分けの例

サーバー名では接続できないが、 IPアドレスを指定すると接続できる場合は、 DNSなどの名前解決も確認ポイントになります。

サーバーまでは到達できるのに 「アクセスが拒否されました」と表示される場合は、 アクセス許可の設定を確認する必要があります。

ファイル共有ではユーザーとグループ管理が重要

前の記事で学習した ローカルユーザーとローカルグループは、 共有フォルダでも重要になります。

ユーザー・グループと共有フォルダ
👤 user01 Local User
→
👥 SalesUsers Group
→

たとえば、 営業部のユーザーをSalesUsersというグループへまとめ、 そのグループを基準に共有フォルダへのアクセスを管理すると、 ユーザーが増減した場合にも管理しやすくなります。

ただし、 実際に共有フォルダへどの操作を許可するかを考える際には、 共有アクセス許可とNTFSアクセス許可 を理解する必要があります。

理解度チェック:どのUNCパスでアクセスする?

ここまでの内容を使って、 共有フォルダへのアクセス方法を確認してみましょう。

INTERACTIVE CHECK

SERVER01というWindows Serverで「SalesData」という共有名を設定しました。正しいUNCパスはどれですか?

正解:B. \\SERVER01\SalesData
Windowsの共有フォルダへアクセスする場合は、 「\\サーバー名\共有名」というUNCパスを利用できます。

確認問題:共有フォルダを理解できたか確認しよう

最後に3問の確認問題に挑戦してみましょう。

QUESTION 01

Windows Serverの共有フォルダの説明として最も適切なものはどれですか?

正解:A
共有フォルダは、 ネットワーク経由でほかのコンピューターから 利用できるように公開されたフォルダです。
QUESTION 02

Windows環境のファイル共有で利用される代表的なプロトコルはどれですか?

正解:C. SMB
SMBは、 Windows環境でファイルやフォルダなどを ネットワーク経由で共有するときに利用される代表的なプロトコルです。
QUESTION 03

SERVER01の「Public」という共有フォルダへアクセスするUNCパスはどれですか?

正解:B. \\SERVER01\Public
UNCパスでは、 「\\サーバー名\共有名」という形式で 共有フォルダを指定できます。

次は共有フォルダの「アクセス許可」を学ぼう

ここまでで、 Windows Server上に共有フォルダを作成し、 クライアントPCからアクセスする基本的な流れを理解できました。

しかし、実際のファイルサーバーでは、 誰でもすべてのファイルを自由に操作できる状態 にするわけにはいきません。

たとえば、 営業部のユーザーには編集を許可し、 ほかの部署には閲覧だけを許可するといった制御が必要になることがあります。

次に学ぶ2種類のアクセス許可
👤 User アクセスする利用者
→
🌐 共有アクセス許可 Share Permission
→

次の記事では、 NTFSアクセス許可と共有アクセス許可の違いを整理し、 どちらがどこで働くのか、 どのように考えればよいのかを詳しく学習します。

まとめ

今回は、 Windows Serverの共有フォルダとファイル共有の基本について学習しました。

01

共有フォルダは、 ネットワーク上のほかのコンピューターから利用できるように公開したフォルダ

02

Windows環境のファイル共有では、 SMBが代表的なプロトコルとして利用される

03

共有フォルダには \\サーバー名\共有名 というUNCパスでアクセスできる

04

共有するフォルダの実際の保存先と、 クライアントから利用する共有名は別に設定できる

05

ファイル共有ではユーザー・グループだけでなく、 共有アクセス許可とNTFSアクセス許可 の理解も重要

NEXT LESSON

次は「NTFSアクセス許可と共有アクセス許可の違い」を学びましょう

共有フォルダを作成する方法を理解したら、 次は「誰に、どこまで操作を許可するのか」を学びます。 NTFSアクセス許可と共有アクセス許可の役割や適用範囲、 両方が設定されている場合の考え方を整理していきます。

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