Windows Serverのローカルユーザーとグループ管理|作成方法と違いを初心者向けに解説

  • URLをコピーしました!
🖥️ WINDOWS SERVER BEGINNER

この記事はWindows Server初級講座の一部です。 基礎から順番に学習したい方は、講座一覧から進めてください。

Windows Server初級講座を見る →

前の記事では、 Windows Serverを管理するための代表的なツールである サーバーマネージャーについて学びました。

ここからは、 Windows Serverを利用するユーザーをどのように管理するのかを見ていきます。

Windows Serverでは、 ローカルユーザーと ローカルグループを作成し、 そのサーバーを利用するアカウントや権限を管理できます。

この記事のゴール
ローカルユーザーとローカルグループの違いを理解し、 なぜユーザー単位ではなくグループを使って管理するのか を説明できる状態を目指します。
目次

ローカルユーザーとは?

ローカルユーザーとは、 そのWindows Server自身に登録されているユーザーアカウント です。

たとえば、 Windows Serverに次のようなユーザーを作成したとします。

Windows Serverに登録されたローカルユーザー
🖥️ Windows Server SERVER01
→
👤 user01 Local User

このuser01というアカウントは、 基本的にはSERVER01というサーバー自身が管理しているアカウントです。

「ローカル」の意味

ローカルユーザーは、そのコンピューター単位で管理されるユーザーです。 後の学習で登場するActive Directoryのドメインユーザーとは、 管理する範囲や仕組みが異なります。

ローカルグループとは?

ローカルグループは、 複数のユーザーなどをまとめて管理するための仕組みです。

たとえば3人のユーザーに 同じ操作を許可したい場合を考えてみましょう。

ユーザーをグループへまとめるイメージ
👤 user01 User
👤 user02 User
👤 user03 User
→
👥 Sales Local Group

このようにユーザーをグループへ所属させておくと、 グループ単位で権限を管理しやすくなります。

ローカルユーザーとローカルグループの違い

LOCAL USER
👤

ローカルユーザー

利用者を表すアカウント

ユーザー名やパスワードなどを持ち、 Windows Serverへサインインしたり、 サーバー上のリソースへアクセスしたりします。

VS
LOCAL GROUP
👥

ローカルグループ

ユーザーをまとめる仕組み

複数ユーザーをまとめ、 同じ権限や役割を管理しやすくするために利用します。

項目 ローカルユーザー ローカルグループ
目的 利用者やサービス用のアカウントを表す 複数のユーザーなどをまとめる
例 user01、operator01 Administrators、Usersなど
管理の考え方 個々のアカウントを管理 所属メンバーをまとめて管理

なぜグループを使って管理するの?

ユーザーごとに個別に権限を設定することもできます。

しかし、ユーザー数が増えるほど管理が複雑になります。

たとえば10人のユーザーへ同じ権限を付ける場合、 各ユーザーへ個別に設定すると、 10人分の設定や変更が必要になります。

グループを使った管理
👤 User A Member
👤 User B Member
→
👥 Sales Group Group
→
🔐 権限 Permission

ユーザーをグループへ所属させ、 グループに対して権限を設定すれば、 メンバーが増減したときにも管理しやすくなります。

基本は「ユーザー → グループ → 権限」

個々のユーザーへ直接権限を大量に設定するよりも、 用途ごとにグループを作成し、 グループ単位で管理する方が運用しやすくなります。

Windows Serverには最初からユーザーやグループが存在する

Windows Serverには、 OSのインストール後から存在するアカウントやグループがあります。

代表的な例を確認してみましょう。

⚠ Administratorsへの追加は慎重に

Administratorsグループのメンバーには、 Windows Serverへ大きな変更を加えられる権限があります。

管理者権限が必要だからといって すべてのユーザーをAdministratorsへ追加するのではなく、 必要なユーザーだけに適切な権限を与えることが重要です。

ローカルユーザーとグループはどこで管理する?

GUI環境のWindows Serverでは、 コンピューターの管理(Computer Management) からローカルユーザーとグループを管理できます。

コンピューターの管理を開き、 ローカル ユーザーとグループ からUsersやGroupsを確認します。

Computer Management
System Tools
▾ Local Users and Groups
  👤 Users
  👥 Groups
Storage
Services and Applications
Name Description
Administrator Built-in administrator account
user01 Local user account
operator01 Local user account

ここでは、 ローカルユーザーの新規作成、 既存ユーザーの確認、 ローカルグループへのメンバー追加などを行えます。

ローカルユーザーを作成する基本的な流れ

GUIからローカルユーザーを作成する場合は、 「ローカル ユーザーとグループ」のUsersから操作します。

01
コンピューターの管理を開く

Windows Serverの管理ツールからComputer Managementを開きます。

02
Local Users and Groupsを開く

「ローカル ユーザーとグループ」からUsersを選択します。

03
新しいユーザーを作成する

ユーザー名やパスワードなど、必要な情報を入力します。

04
必要なグループへ所属させる

用途に応じて適切なローカルグループへユーザーを追加します。

ユーザー作成時に設定する主な項目

項目 内容
User name ユーザーを識別するための名前
Full name 利用者の氏名などを分かりやすく設定する項目
Description アカウントの用途などを記載する説明
Password ユーザー認証に利用するパスワード

実務では、 「誰が使用するアカウントなのか」 「何の目的で作成したのか」が分かるように、 命名規則や説明欄を適切に管理することも重要です。

⚠ アカウントを共有しない

複数人が同じユーザー名とパスワードを共有すると、 誰が操作したのか分かりにくくなります。

利用者を識別する必要がある環境では、 原則としてユーザーごとに適切なアカウントを用意します。

ローカルグループへユーザーを追加する

ユーザーを作成したら、 必要に応じてローカルグループへ所属させます。

グループへの所属イメージ
👤 user01 Local User
→
👥 FileUsers Local Group
→
📁 利用目的 Resource Access

たとえば、 ファイル共有を利用するユーザーをまとめる目的で FileUsersというグループを作成し、 必要なユーザーを所属させるといった管理ができます。

このようなグループの使い方は、 次の記事で学習する 共有フォルダやアクセス権の考え方 にもつながります。

ユーザーを削除する前に影響を確認する

不要になったローカルユーザーは削除できますが、 安易に削除するのは避けましょう。

そのユーザーが、 共有フォルダへのアクセスや アプリケーション・サービスなどで利用されている可能性があります。

⚠ 「使っていなさそう」だけで削除しない

ユーザーアカウントを削除すると、 そのアカウントを前提とした設定に影響する可能性があります。

実務では、利用状況や関連設定を確認してから 無効化・削除などの対応を判断します。

ローカルユーザーとドメインユーザーは別物

Windows Serverでは、 後の学習で Active Directory という仕組みが登場します。

Active Directory環境では、 サーバー1台だけではなく、 組織内の複数コンピューターで利用する ドメインユーザーを集中管理できます。

LOCAL ACCOUNT
🖥️

ローカルユーザー

基本的に、そのWindows Server自身で管理されるユーザーアカウントです。

VS
DOMAIN ACCOUNT
🌐

ドメインユーザー

Active Directory環境で集中管理されるユーザーアカウントです。

今は違いだけ分かればOK

Active Directoryやドメインユーザーについては、 Windows Server初級講座の後半で改めて学習します。

この段階では、 ローカルユーザー=そのコンピューター単位で管理される という点を押さえておきましょう。

理解度チェック:ユーザーとグループをどう管理する?

実際の管理をイメージしながら考えてみましょう。

INTERACTIVE CHECK

営業部の10人全員に同じ権限を与えたい場合、管理しやすい方法はどれですか?

正解:B
同じ用途のユーザーをグループへまとめておけば、 ユーザーの追加・削除が発生した場合にも管理しやすくなります。

確認問題:ローカルユーザーとグループを理解できたか確認しよう

最後に3問の確認問題に挑戦してみましょう。

QUESTION 01

ローカルユーザーの説明として最も適切なものはどれですか?

正解:A
ローカルユーザーは、 基本的にそのWindows Server自身で管理されるユーザーアカウントです。
QUESTION 02

ローカルグループを利用する主な理由として適切なものはどれですか?

正解:C
グループを利用すると、 同じ役割を持つ複数ユーザーをまとめて管理できます。
QUESTION 03

Administratorsグループの扱いとして適切なものはどれですか?

正解:B
Administratorsには強い権限があるため、 管理上必要なユーザーだけを所属させることが重要です。

次はWindows Serverのファイル共有を学ぼう

ここまでで、 Windows Server上のローカルユーザーとローカルグループの基本を理解できました。

次に学習するのは、 共有フォルダです。

Windows Serverでは、 ネットワーク上の複数ユーザーから利用できるフォルダを作成し、 ファイルを共有できます。

次に学ぶファイル共有のイメージ
💻 Client PC User
→
🌐 Network SMB
→
📁 Shared Folder Windows Server

次の記事では、 共有フォルダとは何か、 Windows Serverでどのようにファイル共有を作成するのかを学習します。

まとめ

今回は、 Windows Serverのローカルユーザーとローカルグループについて学習しました。

01

ローカルユーザーは、 基本的にそのWindows Server自身で管理されるアカウント

02

ローカルグループは、 複数のユーザーなどをまとめて管理するための仕組み

03

権限管理では、 ユーザー → グループ → 権限 の考え方が重要

04

GUIでは、 コンピューターの管理からローカルユーザーとグループを管理 できる

05

Administratorsなど強い権限を持つグループには、 必要なユーザーだけを所属させる ことが重要

NEXT LESSON

次は「共有フォルダとは?Windows Serverでファイル共有する方法」を学びましょう

ローカルユーザーとグループの基本を理解したら、 次はWindows Serverを使ってファイルを共有する方法を学びます。 共有フォルダの仕組みや作成方法、 ネットワーク経由でアクセスする基本を確認していきます。

次のレッスンへ進む →
WINDOWS SERVER BEGINNER

Windows Server初級の学習一覧へ戻る

他のレッスンを確認したい場合は、 Windows Server初級講座の一覧ページへ戻りましょう。

← Windows Server初級講座へ戻る
目次