pwd・ls・cdコマンドでディレクトリを操作する方法を初心者向けに解説

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前の記事では、 Linux Commandの基本構造 として、 Command・Option・Argumentの違いを学習しました。

ここからは、 実際にLinuxの中を操作していきます。

Linuxで最初に覚えたいのが、 次の3つのCommandです。

pwd 現在位置を確認
ls 中身を確認
cd Directoryを移動
Linuxでは、
「今どこにいるのか」
「そこに何があるのか」
「別の場所へどう移動するのか」
をCommandで確認します。
🐧 LINUX BEGINNER

この記事はLinux初級講座の第4レッスンです。 Linuxを初めて学ぶ方は、講座の順番に進めていきましょう。

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LESSON GOAL この記事のゴール

pwdで現在位置を確認し、 lsでDirectoryの中身を確認し、 cdで別のDirectoryへ移動できる ようになることを目指します。

目次

LinuxではDirectoryの中を移動しながら操作する

Linuxでは、 FileやDirectoryが階層構造で管理されています。

/ Root Directory
├── home
│ └── user
│   ├── Documents
│   └── Downloads
├── etc
├── var
│ └── log
└── tmp

LinuxをCLIで操作するときは、 このDirectory構造の中で 現在位置を意識しながら操作 することが重要です。

pwdコマンド:現在いるディレクトリを確認する

まず覚えたいのが pwd です。

pwdは、 現在作業しているDirectoryのPathを表示するCommand です。

Linux Terminal
$ pwd
/home/user

この結果なら、 現在は /home/user Directoryにいることが分かります。

Linux操作で迷ったら、まずpwd

「今どこにいるのか分からなくなった」ときは、 pwd を実行して現在位置を確認しましょう。

lsコマンド:ディレクトリの中身を確認する

次に使うのが ls です。

lsは、 Directory内のFileやDirectoryを一覧表示するCommand です。

$ ls
Documents  Downloads  sample.txt

この結果なら、 現在のDirectoryには

DIRECTORY Documents
DIRECTORY Downloads
FILE sample.txt

が存在していることが分かります。

ls -lで詳しい情報を表示する

前の記事で学んだように、 Optionを付けるとCommandの動作を変えられます。

ls -l を実行すると、 より詳しい情報を表示できます。

$ ls -l
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Documents
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Downloads
-rw-r--r-- 1 user user  128 sample.txt

現時点では、 細かい表示内容をすべて理解する必要はありません。

まずは「ls -l=詳しく表示」と覚えればOK

PermissionやOwnerなどの詳しい意味は、 今後のLinux学習で扱います。

ls -aで隠しファイルも表示できる

Linuxでは、 File名やDirectory名が 「.」から始まるものは通常のlsでは表示されません。

$ ls
Documents  Downloads  sample.txt

$ ls -a
.  ..  .bashrc  Documents  Downloads  sample.txt

ls -a を利用すると、 隠しFileやDirectoryも含めて表示できます。

cdコマンド:別のディレクトリへ移動する

Directoryを移動するときに利用するのが cd です。

たとえば Documents Directoryへ移動したい場合、

$ cd Documents

と実行します。

その後、 pwdを実行すると、

$ pwd
/home/user/Documents

現在位置が変わったことを確認できます。

BEFORE /home/user
→ cd Documents →
AFTER /home/user/Documents

pwd → ls → cd の流れを覚えよう

初心者は、 次の流れを習慣にすると操作しやすくなります。

01 pwd 現在位置を確認
↓
02 ls 中身を確認
↓
03 cd 移動
pwd Where am I? ↓ ls What is here? ↓ cd Move

絶対パスと相対パスの違い

cdなどでDirectoryを指定するとき、 Path を利用します。

Pathの指定方法には、 大きく 絶対Path と 相対Path があります。

ABSOLUTE PATH /home/user/Documents

/から始まり、 Root Directoryから完全な位置を指定します。

RELATIVE PATH Documents

現在いるDirectoryを基準に指定します。

絶対パスは「/」から始まる

たとえば、 現在どこにいても、

$ cd /var/log

と指定すれば、 /var/log へ移動できます。

Root Directoryである / から始まっているため、 これは 絶対Path です。

相対パスは「現在位置」が基準

現在位置が /home/user だとします。

そこに Documents Directoryがある場合、

$ cd Documents

で移動できます。

CURRENT /home/user
+
RELATIVE PATH Documents
=
DESTINATION /home/user/Documents

「.」と「..」の意味を理解しよう

LinuxのPathでは、 . と .. がよく登場します。

. Current Directory 現在のDirectory
.. Parent Directory 1つ上のDirectory

たとえば現在、

/home/user/Documents

にいる場合、

$ cd ..
$ pwd
/home/user

となり、 1つ上の /home/user へ移動できます。

cdだけを実行するとHome Directoryへ戻れる

Linux Userには、 通常 Home Directory があります。

たとえばuserというUserなら、

/home/user

がHome Directoryになることがあります。

$ cd
$ pwd
/home/user

cd だけを実行すると、 Home Directoryへ移動できます。

また、 ~ もHome Directoryを表す記号として利用されます。

cd Homeへ移動
cd ~ Homeへ移動

cd / でRoot Directoryへ移動できる

Linux File Systemの最上位にあるのが Root Directory です。

$ cd /
$ pwd
/
「/」と「root User」は別物

/はRoot Directory、 rootは管理者Userを指します。 初心者が混同しやすいので区別して覚えましょう。

cd – で直前のディレクトリへ戻れる

Linuxでは、 cd - を利用すると 直前にいたDirectoryへ戻る ことができます。

$ pwd
/home/user

$ cd /var/log

$ cd -
/home/user

複数のDirectoryを行き来するときに便利です。

存在しないディレクトリへcdするとどうなる?

存在しないDirectory名を指定すると、 Errorが表示されます。

$ cd test
bash: cd: test: No such file or directory
ERROR No such file or directory
CHECK lsで名前を確認

この場合は、

Directory名を間違えていない?
大文字・小文字は正しい?
今いるDirectoryは正しい?

を確認します。

ここで実際に試してみよう:ディレクトリ移動シミュレーター

疑似Linux File Systemの中を pwd・ls・cd で移動してみましょう。

INTERACTIVE LAB

Linux Directory Simulator

FILE SYSTEM
/
├ home
│ └ user
│ ├ Documents
│ └ Downloads
├ var
│ └ log
└ tmp
● ● ● user@linux
Linux directory practice
pwd / ls / cd を使って移動してみましょう。
user@linux:~$
CURRENT DIRECTORY /home/user
TRY COMMAND

まずpwdを実行してみましょう

現在位置を確認してから、lsで中身を確認し、cdで移動すると分かりやすくなります。

実践ミッション:/var/logまで移動してみよう

次の手順を自分で考えてみましょう。

START /home/user
→
TARGET /var/log

絶対Pathを利用するなら、

$ cd /var/log

だけで移動できます。

一方、 相対Pathを使う場合は、 現在位置との関係を考えながら移動する必要があります。

理解度チェック:このCommandを実行するとどこへ移動する?

現在位置: /home/user/Documents

cd ..

実行後の現在位置はどこでしょうか?

回答を選択してください

「..=1つ上のDirectory」を思い出しましょう。

ディレクトリを移動できたら、次はファイルを操作しよう

pwd・ls・cdを使えば、 Linux File Systemの中を移動できるようになります。

しかし実際のLinux操作では、 Directoryを見るだけでなく、 FileをCopy・移動・削除 する場面も多くあります。

cp Copy
mv Move / Rename
rm Remove
Fileを別の場所へCopyしたり、
名前を変更したり、削除したりするには
どのCommandを使えばよいのでしょうか?

次の記事では、 cp・mv・rm を使ったFile操作を学習します。

確認問題:pwd・ls・cdを理解できたか確認しよう

QUESTION 01

現在いるDirectoryを確認するCommandはどれですか?

正解:A

pwdは現在作業しているDirectoryのPathを表示します。

QUESTION 02

1つ上のDirectoryへ移動するCommandはどれですか?

正解:C

..はParent Directory、つまり1つ上のDirectoryを表します。

QUESTION 03

「/var/log」はどの種類のPathですか?

正解:B

/から始まりRoot Directoryを基準に完全な位置を示しているため、 絶対Pathです。

YOUR SCORE 0 / 3

3問に挑戦してみましょう。

まとめ

01

pwdは 現在いるDirectoryのPathを確認 するCommand

02

lsは Directory内のFileやDirectoryを一覧表示 するCommand

03

cdは 別のDirectoryへ移動 するCommand

04

絶対Pathは / から始まり、 相対Pathは現在位置を基準にする

05

.は現在Directory、 ..は 1つ上のDirectory を表す

NEXT LESSON

次は「cp・mv・rmコマンドでファイルを操作する」を学びましょう

pwd・ls・cdを使って、 Linux File Systemの中を確認・移動できるようになりました。

次はFile操作へ進みます。

cpでFileをCopyし、 mvで移動・名前変更を行い、 rmで不要なFileを削除する 方法を疑似Terminalを使って学習します。

cp・mv・rmコマンドでファイルを操作する →
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