この記事はWindows Server初級講座の一部です。 基礎から順番に学習したい方は、講座一覧から進めてください。
Windows Server初級講座を見る →前の記事では、Windows Serverの エディションと役割・機能について学びました。
Windows ServerにはStandardやDatacenterなどのエディションがあり、 サーバーの用途に応じてさまざまな役割や機能を追加して利用します。
では、実際にWindows Serverへサインインしたあと、 どのような画面からサーバーを操作・管理するのでしょうか。
Windows Serverには、Windows 11などのクライアントOSと似た操作もありますが、 サーバーを管理するための専用ツールも数多く用意されています。
Windows Serverへサインインしたあとに利用する基本的な画面と、 代表的な管理ツールの役割を理解し、 「何を確認するときに、どのツールを使うのか」 をイメージできるようになることを目指します。
Windows Serverの基本操作を理解しよう
Windows ServerをGUIありの構成で利用する場合、 サインイン後にはWindowsのデスクトップ画面が表示されます。
スタートメニューやタスクバーなど、 基本的な操作方法はWindows 10やWindows 11と似ています。
ただし、Windows Serverでは一般的なPCのように WebブラウザーやOfficeなどを利用することが主目的ではありません。
サーバーの状態を確認したり、設定を変更したり、 提供している機能を管理したりすることが主な操作になります。
まず覚えたい3つの基本操作
Windows Serverを初めて操作する場合は、 まず次の3つを押さえておきましょう。
アプリや管理ツールを起動するときの入口です。
Windows Serverの各種設定を確認・変更します。
サーバーを管理するための各種ツールを利用します。
Windows Serverでは、設定したい内容によって 使用する管理画面が異なります。
そのため、すべての操作手順を暗記するよりも、 「どのような管理ツールがあるのか」 を最初に把握することが重要です。
Windows Serverで使う代表的な管理ツール
Windows Serverには、 サーバーを管理するためのさまざまなツールがあります。
初級段階では細かな操作方法まで覚える必要はありません。 まずは、それぞれのツールが 何をするためのものなのかを確認してみましょう。
Windows Serverの状態確認や、役割・機能の管理などを行うための管理ツールです。
ディスクやローカルユーザーなど、コンピューターに関する管理機能をまとめて利用できます。
Windows Serverで発生したイベントやエラーなどの記録を確認するためのツールです。
Windows上でバックグラウンド動作しているサービスの状態を確認・管理します。
CPUやメモリの使用状況、動作しているプロセスなどを確認できます。
コマンドを利用してWindows Serverを操作・管理するためのツールです。
サーバーマネージャー、イベントビューアー、サービス、PowerShellなどは、 Windows Server初級講座の後半で改めて詳しく学習します。 この段階では、それぞれの存在と大まかな用途を把握しておきましょう。
サーバーマネージャーはWindows Server管理の入口
Windows Serverへサインインすると、 サーバーマネージャー(Server Manager) を目にすることがあります。
サーバーマネージャーは、 Windows Serverの状態を確認したり、 サーバーに必要な役割や機能を管理したりするときに利用するツールです。
現時点では、各メニューの意味や詳しい操作方法を 覚える必要はありません。
「Windows Serverを管理するときに利用する代表的な画面」 という位置付けを理解しておけば十分です。
サーバーマネージャーの画面構成や具体的な使い方については、 この初級講座の後半で詳しく学習します。
Windows Toolsから管理ツールを探せる
Windows Serverでは、 管理に利用するさまざまなツールへアクセスできます。
Windows Serverのバージョンによって表示名やアクセス方法には違いがありますが、 Windows Tools(Windows ツール)やスタートメニューなどから、 代表的な管理ツールを起動できます。
| 管理ツール | 主な用途 |
|---|---|
| Server Manager | Windows Server全体の状態や役割・機能を管理する |
| Computer Management | ディスクなどコンピューター単位の管理を行う |
| Event Viewer | Windowsで発生したイベントやエラーを確認する |
| Services | Windowsサービスの状態を確認・管理する |
| Task Manager | CPU・メモリ・プロセスなどの状態を確認する |
| PowerShell | コマンドからWindows Serverを操作・管理する |
実際の運用では、 目的に応じてこれらのツールを使い分けます。
「何をしたいか」から管理ツールを選ぶ
管理ツールは、名前だけを暗記するよりも 目的とセットで覚えると理解しやすくなります。
こんなとき、どのツールを使う?
→ イベントビューアー
→ タスクマネージャー
→ サーバーマネージャー
→ PowerShell
今後の記事では、 これらのツールを実際に使いながら、 Windows Serverの管理方法を詳しく学習していきます。
管理者権限とは?
Windows Serverを操作するときに、 もう1つ覚えておきたいのが 管理者権限です。
Windows Serverでは、 システムに影響する設定を誰でも自由に変更できるわけではありません。
設定内容によっては、 Administratorなどの管理者権限を持つアカウントや、 「管理者として実行」が必要になることがあります。
サーバーの設定変更は、多くのユーザーやシステムに影響する可能性があります。 そのためWindowsでは、重要な操作を実行できるユーザーを制限する仕組みが用意されています。
今後、Windows Serverを実際に操作するときは、 現在どの権限で操作しているのか も意識するようにしましょう。
Windows Serverでは再起動・シャットダウンにも注意する
Windows Serverの基本操作で、 クライアントPC以上に注意したいのが 再起動やシャットダウンです。
個人のPCであれば、自分が利用していないタイミングで 再起動しても大きな問題にならないことがあります。
しかしWindows Serverでは、 そのサーバー上でファイル共有や認証、 Webサービスなどが動作している可能性があります。
Windows Serverを再起動すると、 そのサーバーが提供しているサービスも一時的に利用できなくなります。 実務では、利用者への影響、稼働しているサービス、作業時間帯などを確認してから実施します。
これはWindows Serverを運用するうえで非常に重要な考え方です。
「操作できること」と「実行してよいこと」は別 だと覚えておきましょう。
GUIだけでなくコマンドからも管理できる
ここまで紹介したように、 Windows ServerにはGUIで操作できる管理ツールが多数あります。
一方で、Windows Serverは コマンドから管理することもできます。
Windows Serverでは、 PowerShellなどを利用してコマンドから設定確認や管理を行うことがあります。
現時点でPowerShellのコマンドを覚える必要はありません。 初級講座の後半で、 「PowerShellとは何か」から基本コマンドまで 改めて学習します。
Windows Serverを操作するときの基本的な考え方
Windows Serverでは、 画面上の設定を変更できるからといって、 すぐに変更するのではなく、 現在の状態や影響範囲を確認してから操作する ことが重要です。
この考え方は、 ネットワーク設定、Windows Update、サービス操作など、 今後学習するさまざまなWindows Server管理で共通します。
確認問題:基本操作と管理ツールを理解できたか確認しよう
最後に3問の確認問題に挑戦してみましょう。
Windows Server全体の状態確認や役割・機能の管理に利用する代表的なツールはどれですか?
サーバーマネージャーは、Windows Serverの状態確認や 役割・機能の管理などに利用する代表的な管理ツールです。
Windows Serverで発生したエラーなどの記録を確認するときに利用するツールはどれですか?
イベントビューアーでは、 Windows Serverで発生したイベントやエラーなどの記録を確認できます。 詳しいログの見方は後続の記事で学習します。
Windows Serverを再起動するときの考え方として適切なものはどれですか?
Windows Serverの再起動では、 稼働しているサービスや利用者への影響を確認してから実施することが重要です。
次はWindows Serverのネットワーク設定を学ぼう
ここまでで、 Windows Serverの基本的な操作方法と、 どのような管理ツールが用意されているのかを理解できました。
次に学ぶのは、 Windows ServerのIPアドレスとDNS設定です。
サーバーはネットワークを通じて 他のPCやサーバーから利用されるため、 ネットワーク設定はWindows Serverを扱ううえで欠かせません。
次の記事では、 Windows ServerでIPアドレスやDNSをどのように考え、 設定するのかを基礎から学習します。
まとめ
今回は、 Windows Serverの基本操作と代表的な管理ツールについて学習しました。
GUIありのWindows Serverでは、 スタートメニューや設定画面などから各種操作を行える
Windows Serverには サーバー管理用のさまざまな管理ツールが用意されている
サーバーマネージャー、イベントビューアー、サービス、PowerShellなどは 目的に応じて使い分ける
Windows Serverの設定変更では 管理者権限が必要になる場合がある
サーバーを操作するときは 利用者やサービスへの影響を確認してから実施することが重要
Windows ServerのIPアドレス・DNS設定を理解する
Windows Serverの基本操作を理解したら、 次はサーバーをネットワークへ接続するために欠かせない IPアドレスやDNSの基本設定を学びましょう。
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