LANとWANの違いとは?ネットワークの範囲・仕組みを図解でわかりやすく解説

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前の記事では、ネットワークとは 「複数の機器を接続して、データをやり取りできるようにした仕組み」 であることを学びました。

ネットワークの基本が分かると、次に登場するのが LAN(ラン)とWAN(ワン)です。

どちらもネットワークを表す言葉ですが、初心者のうちは 「LANとWi-Fiは同じ?」 「WANとインターネットは同じ?」 「会社の東京拠点と大阪拠点をつなぐ場合はどちら?」 と混乱しやすい部分です。

LANとWANの違いは、難しく考える必要はありません。 まずは「ネットワークがどのくらいの範囲まで広がっているか」 という視点で理解すると分かりやすくなります。

この記事のゴール

この記事では、 LANとWANの違いを構成図から判断できる状態 を目指します。 あわせて、Wi-Fiやインターネットとの違いも整理します。

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目次

LANとWANの違いを最初に理解しよう

LANとWANの最も大きな違いは、 ネットワークを構成する範囲です。

LAN
🏠

Local Area Network

比較的狭い範囲

家庭・会社のフロア・学校など、 限られた範囲にある機器を接続します。

VS
WAN
🌏

Wide Area Network

離れた場所を接続

遠隔地にあるLAN同士などを接続し、 広い範囲のネットワークを構成します。

項目 LAN WAN
正式名称 Local Area Network Wide Area Network
範囲 家庭・オフィス・建物内など 拠点間・地域間など広範囲
例 社内LAN・家庭内LAN 東京本社-大阪支社
主な目的 近くの機器同士を接続 離れたネットワーク同士を接続
まず覚えること
LAN=近い範囲のネットワーク
WAN=離れたLAN同士などをつなぐ広域ネットワーク

LANとは?家庭や会社で使われる身近なネットワーク

LAN(Local Area Network)は、 家庭・オフィス・学校など比較的狭い範囲に構築されるネットワークです。

たとえば会社の同じフロアに、 複数のPCとファイルサーバーが設置されているとします。

社内LANの例
💻 PC-A 192.168.1.10
🔀 Switch LAN内を接続
🖥️ Server 192.168.1.100

このように、同じ場所にあるPC・サーバー・プリンターなどを スイッチや無線LANアクセスポイントを使って接続したものがLANです。

家庭のネットワークもLAN

自宅のWi-Fiルーターに、 スマートフォン・パソコン・テレビ・ゲーム機などを接続しているケースも、 家庭内LANの一例です。

📡 Wi-Fiルーター
📱 スマートフォン
💻 PC
📺 テレビ
🎮 ゲーム機

LANとWi-Fiは同じものではない

初心者が特に混同しやすいのが、 LANとWi-Fiの違いです。

LANはネットワークそのものを表す言葉です。 一方、Wi-Fiは主に 無線を使ってLANへ接続するための技術 です。

WIRED LAN
🔌

有線LAN

LANケーブルを使って ネットワークへ接続します。

WIRELESS LAN
📶

無線LAN

Wi-Fiなどの無線通信を使って ネットワークへ接続します。

LANは「ネットワーク」、Wi-Fiは「接続方法」

LANケーブルで接続してもWi-Fiで接続しても、 同じLANに参加することができます。 「LAN=有線」と覚えないようにしましょう。

WANとは?離れたネットワーク同士を接続する仕組み

WAN(Wide Area Network)は、 地理的に離れた場所にあるネットワークを接続する広域ネットワーク です。

たとえば、東京本社と大阪支社にそれぞれLANが存在するとします。

🏢
東京本社 東京LAN
📡 Router
☁️ WAN 拠点間ネットワーク
📡 Router
🏢
大阪支社 大阪LAN

東京本社のLANだけでは、 大阪支社のLANへ直接通信することはできません。

そこで両拠点をWANで接続することで、 東京側のPCから大阪側のサーバーへアクセスできるようになります。

東京PC → 東京LAN → WAN → 大阪LAN → 大阪Server

WANはどのように作られる?

LANは企業や家庭自身がスイッチやルーターを設置して構築できますが、 数百km離れた拠点同士を自分たちだけでケーブル接続することは現実的ではありません。

そのため企業のWANでは、 通信事業者が提供するネットワークサービスやインターネット回線などを利用して 拠点間を接続するケースがあります。

01

専用線・閉域網

通信事業者が提供するネットワークを利用し、 拠点同士を接続します。

02

VPN

インターネットなどを利用しながら、 安全な仮想ネットワークを構築します。

03

クラウド接続

オフィスとAWSなどの クラウドネットワークを接続するケースもあります。

現段階では、それぞれの細かい技術まで覚える必要はありません。

「離れた場所のLAN同士を何らかの通信サービスを使って接続する」 というイメージを持っておけば十分です。

WANとインターネットは同じ?

WANを学ぶと、 「それならインターネットもWANなのでは?」 と疑問に思うかもしれません。

広い意味では、インターネットも非常に大規模な広域ネットワークとして考えることができます。

ただし、ITインフラの学習では WAN=インターネット と完全に同じ意味で扱わない方が理解しやすいです。

🏢 企業WAN

東京本社と大阪支社など、 特定の拠点やネットワークを接続する。

≠
🌐 インターネット

世界中の多数のネットワークが 相互接続された巨大なネットワーク。

初心者向けの整理
LAN=限られた範囲のネットワーク
WAN=離れたLANなどをつなぐネットワーク
インターネット=世界中のネットワークをつないだ巨大なネットワーク

LANからWANへ出るときにルーターが重要になる

前の記事で、 ルーターは異なるネットワーク同士を接続する機器 だと学習しました。

LANから別のネットワークやWANへ通信するとき、 このルーターが重要な役割を持ちます。

💻 PC LAN
→
🔀 Switch LAN
→
📡 Router 境界
→
☁️ WAN 別NWへ

たとえば東京LANにあるPCから大阪LANへ通信するとき、 PCは自分のLANだけで大阪までデータを届けることはできません。

そのため、別ネットワークへデータを転送できるルーターへ通信を渡します。

この考え方は、今後学ぶ IPアドレス・デフォルトゲートウェイ・ルーティング を理解するうえで非常に重要です。

ここで実際に判断してみよう:LAN・WAN構成シミュレーター

ここまでの知識を使って、 ネットワーク構成がLANなのか、WANを必要とするのかを判断してみましょう。

下のシナリオをクリックすると、 推奨される構成と理由が表示されます。

INTERACTIVE LAB

LAN / WAN構成を判断する

初級
LAN

家庭内LANを構成します

同じ家庭内にあるPCとプリンターを接続するため、 LANで構成できます。Wi-Fiで接続していても、 家庭内LANの一部として考えることができます。

💻 PC
📡 Wi-Fi
🖨️ Printer

LANかWANか迷ったときの判断方法

試験問題や実際の構成を見たときに、 LANなのかWANなのか迷ったら、 まず「ネットワーク同士が地理的に離れているか」 を考えてみましょう。

接続したい機器・ネットワークは?
↓
家庭・オフィスなど
比較的狭い範囲?
YES LAN

同一拠点内のネットワークとして考える

NO WAN

離れたネットワークを接続する構成を考える

ただし、実際のネットワークではLANとWANの境界が 単純に「何km以上ならWAN」と決められているわけではありません。

初学者の段階では、 「同一拠点内か、離れた拠点・ネットワーク間か」 という観点で整理すると理解しやすいです。

確認問題:LANとWANを理解できたか確認しよう

最後に3問の確認問題に挑戦してみましょう。

QUESTION 01

LANの説明として最も適切なものはどれですか?

正解:A

LANは家庭・会社・学校など、 比較的限られた範囲に構築されるネットワークです。 有線でも無線でもLANを構成できます。

QUESTION 02

東京本社と大阪支社それぞれのLANを接続する場合、 最も適切なのはどれですか?

正解:C

東京と大阪にはそれぞれLANが存在し、 それらの離れたネットワークをWANによって接続する、 と考えると理解しやすくなります。

QUESTION 03

Wi-FiとLANの関係として正しいものはどれですか?

正解:B

LANはネットワークの範囲・構成を表す考え方です。 Wi-FiはLANへ無線で接続する方法の一つなので、 Wi-Fiを利用した家庭内LANも存在します。

YOUR SCORE 0 / 3

3問に挑戦してみましょう。

LANとWANを理解したら「通信の中身」を学ぼう

ここまでで、 ネットワークを「どの範囲で構成するか」 という考え方を理解できました。

ただし、LANやWANを構築しただけでは、 どのような仕組みでデータが送られるのかまでは分かりません。

たとえばWebサイトへアクセスするときも、 実際には複数の通信処理が順番に行われています。

01 アプリケーション Webなどのサービス
↓
02 TCP 通信を制御
↓
03 IP 宛先へ届ける
↓
04 LAN 実際に転送

これら複数の通信機能を整理するために使われる考え方が、 次に学ぶOSI参照モデルとTCP/IPです。

まとめ

今回は、LANとWANの違いについて解説しました。

01

LANは家庭・会社・学校など、 比較的狭い範囲に構築されるネットワーク

02

WANは、 離れた場所に存在するLANなどを接続する広域ネットワーク

03

Wi-FiはLANそのものではなく、 無線でLANへ接続する方法の一つ

04

東京本社LANと大阪支社LANのような 離れたネットワークを接続するときにWANが使われる

05

LANから別ネットワークへ通信するときには、 ルーターが重要な役割を持つ

NEXT LESSON

次は「OSI参照モデルとTCP/IP」を学びましょう

LANとWANの違いが分かったら、 次はネットワーク通信で行われるさまざまな処理を 階層ごとに整理する考え方を学びます。 OSI参照モデルとTCP/IPを理解すると、 今後登場するプロトコルやネットワーク機器の役割を整理しやすくなります。

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