サブネットマスクとは?役割・ネットワーク部とホスト部を図解で解説

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前の記事では、 IPv4アドレスは32ビットで構成され、ネットワーク上の通信相手を識別する ことを学びました。

また、IPアドレスには 「ネットワークを識別する部分」と 「そのネットワーク内の機器を識別する部分」があることも紹介しました。

しかし、たとえば次のIPアドレスだけを見ても、

IPv4 ADDRESS 192.168.1.10

どこまでがネットワークを表し、 どこからが端末を表しているのかは判断できません。

「192.168.1.10」のどこまでがネットワーク部なの?

この境界を判断するために利用するのが サブネットマスク(Subnet Mask)です。

🌐 NETWORK BEGINNER

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LESSON GOAL この記事のゴール

「255.255.255.0を暗記する」のではなく、 サブネットマスクを使うことで、 IPアドレスのネットワーク部とホスト部を区別できる ことを理解するのが目標です。

目次

サブネットマスクとは?

サブネットマスクとは、 IPv4アドレスのどの部分がネットワーク部で、 どの部分がホスト部なのかを示す32ビットの値 です。

たとえば、次のような組み合わせがあります。

IP ADDRESS 192.168.1.10
SUBNET MASK 255.255.255.0

IPアドレスだけを見るのではなく、 IPアドレスとサブネットマスクをセットで確認する ことでネットワークの範囲を判断できます。

重要ポイント

IPv4アドレスだけでは、 ネットワーク部とホスト部の境界を判断できません。 サブネットマスクとセットで考える必要があります。

255.255.255.0にはどんな意味がある?

サブネットマスクもIPv4アドレスと同じ 32ビットの値です。

代表的な 255.255.255.0 を2進数へ変換すると、次のようになります。

255 11111111
.
255 11111111
.
255 11111111
.
0 00000000

サブネットマスクでは基本的に、

1 ネットワーク部
0 ホスト部

として考えます。

つまり、 255.255.255.0であれば、 最初の24ビットがネットワーク部、 残り8ビットがホスト部です。

IPアドレスとサブネットマスクを重ねて考えよう

次の例を見てみましょう。

IP ADDRESS
192 168 1 10
SUBNET MASK
255 255 255 0
ネットワーク部 192.168.1
ホスト部 10

この例では、 サブネットマスクの最初の24ビットが1なので、 IPアドレスの最初の24ビットがネットワーク部になります。

したがって、イメージとしては、

NETWORK 192.168.1 HOST 10

と考えられます。

ここではまだ計算を深追いしなくてOK

実際にはネットワークアドレスを求める際に 2進数でAND演算を行います。 ただし、初級のこの段階ではまず 「1がネットワーク部、0がホスト部」 という仕組みを理解してください。

ネットワークアドレスとは?

IPアドレスとサブネットマスクから、 その端末が属している ネットワークそのものを表すアドレス を求めることができます。

これを ネットワークアドレス と呼びます。

IP ADDRESS 192.168.1.10
SUBNET MASK 255.255.255.0
NETWORK ADDRESS 192.168.1.0

この例では、 端末192.168.1.10192.168.1.0というネットワークに属しています。

サブネットマスクを使うと「同じネットワークか」を判断できる

サブネットマスクの非常に重要な役割が、 通信相手が自分と同じネットワークにいるか判断すること です。

たとえば、次の2台があるとします。

💻 PC-A 192.168.1.10 255.255.255.0
💻 PC-B 192.168.1.20 255.255.255.0

どちらもネットワークアドレスを求めると、

PC-A 192.168.1.0
PC-B 192.168.1.0

同じ 192.168.1.0 になります。

したがって、この2台は 同じIPネットワークに属している と判断できます。

ネットワークが違う場合はルーターへ通信を渡す

次は通信相手が 192.168.2.20 だった場合を考えてみましょう。

💻 PC-A 192.168.1.10 Network:192.168.1.0
🖥️ Server 192.168.2.20 Network:192.168.2.0

ネットワークが異なるため、 PC-Aは相手へ直接L2通信するのではなく、 別ネットワークへ転送できるルーターへ通信を渡します。

💻 PC-A 192.168.1.0側
📡 Router ネットワーク間を転送
🖥️ Server 192.168.2.0側
サブネットマスクは通信経路の判断にも関係する

端末はIPアドレスとサブネットマスクを使って、 通信相手が同一ネットワークかどうかを判断します。 別ネットワークなら、通常はデフォルトゲートウェイへ通信を渡します。

「/24」とサブネットマスクは何が違う?

ネットワークの記事や設定画面を見ると、

192.168.1.0/24

のように、 IPアドレスの後ろへ /24 と書かれていることがあります。

これは CIDR表記(プレフィックス長) と呼ばれる表現です。

/24は、 先頭から24ビットがネットワーク部 であることを表しています。

SUBNET MASK 255.255.255.0
PREFIX /24

つまり、 255.255.255.0と/24は同じ境界を表しています。

サブネットマスク CIDR表記
255.0.0.0 /8
255.255.0.0 /16
255.255.255.0 /24

サブネット計算では、 /25、/26、/27なども頻繁に登場します。

ただし今回は サブネットマスクの役割を理解すること が目的なので、 複雑な分割計算までは扱いません。

ここで実際に試してみよう:同じネットワークか判断する

サブネットマスク 255.255.255.0(/24) を使って、 通信相手が同じネットワークか判断してみましょう。

INTERACTIVE LAB

同一ネットワーク判定

/24
YOUR PC 192.168.1.10 255.255.255.0

通信したい相手を選択してください。

SAME NETWORK

同じネットワークです

自分の192.168.1.10と相手の192.168.1.20は、 /24ではどちらも192.168.1.0ネットワークに属します。 そのため同じネットワークとして判断できます。

💻 PC-A
🔀 Switch
💻 PC-B

理解度チェック:サブネットマスクとCIDRを対応させよう

代表的なサブネットマスクをクリックして、 CIDR表記を確認してみましょう。

CIDR / PREFIX サブネットマスクを選択

2進数にしたとき、先頭から連続する1の数がプレフィックス長です。

同じネットワークと分かったら、次に何が必要?

ここまでで、 端末はIPアドレスとサブネットマスクを使って 通信相手が自分と同じネットワークにいるか 判断できることが分かりました。

たとえば、

💻 192.168.1.10
💻 192.168.1.20

この2台が同じネットワークだと判断できたとします。

しかし、Ethernetで実際にフレームを送信するには、 前の記事で学習した 宛先MACアドレス が必要です。

「IPアドレスは192.168.1.20と分かった。
でも、その端末のMACアドレスはどうやって調べるの?」

この問題を解決するのが、 次の記事で学習する ARP(Address Resolution Protocol) です。

確認問題:サブネットマスクの役割を理解できたか確認しよう

最後に3問の確認問題へ挑戦してみましょう。

QUESTION 01

サブネットマスクの主な役割として適切なものはどれですか?

正解:B

サブネットマスクは、 IPv4アドレスのどのビットがネットワーク部で、 どのビットがホスト部なのかを判断するために利用します。

QUESTION 02

255.255.255.0をCIDR表記で表したものはどれですか?

正解:C

255.255.255.0を2進数にすると、 先頭から24ビットが1になるため /24 と表します。

QUESTION 03

192.168.1.10/24と192.168.1.20/24の関係として正しいものはどれですか?

正解:A

/24では最初の24ビットがネットワーク部なので、 どちらも192.168.1.0ネットワークに属します。

YOUR SCORE 0 / 3

3問に挑戦してみましょう。

まとめ

今回は、サブネットマスクの役割について解説しました。

01

サブネットマスクは、 IPv4アドレスのネットワーク部とホスト部の境界を示す

02

サブネットマスクを2進数で見ると、 1がネットワーク部、0がホスト部を表す

03

255.255.255.0は /24と表すことができる

04

IPアドレスとサブネットマスクから、 同じネットワークにいるか判断できる

05

同じネットワークへEthernet通信するにはMACアドレスが必要で、 IPからMACを調べる仕組みがARP

NEXT LESSON

次は「ARPとは?IPアドレスからMACアドレスを調べる仕組み」を学びましょう

サブネットマスクを使って通信相手が同じネットワークにいると判断できても、 Ethernetフレームを送信するには相手のMACアドレスが必要です。 次はARP RequestとARP Replyを使って、 IPアドレスからMACアドレスを調べる仕組みを学びます。

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