目次
1. エラー概要
SSH 接続時に以下のようなエラーが出ることがあります。
Agent admitted failure to sign using the key
これは、SSH クライアントが ssh-agent に登録した秘密鍵を使おうとした際に、
署名処理ができずに失敗したことを意味します。
2. 主な原因
2-1. ssh-agent が動作していない/プロセスが壊れている
ssh-agent
プロセスが起動していない、または一時的に異常終了している。
2-2. 鍵が ssh-agent に登録されていない
- 新しいターミナルを開いた場合や、再起動後に
ssh-add
を実行していない。
2-3. 秘密鍵のパーミッションが不適切
id_rsa
などの秘密鍵ファイルの権限が緩すぎると認識されない。
3. 解決方法
3-1. ssh-agent を再起動する
- 現在の
ssh-agent
を確認ps aux | grep ssh-agent
不要なプロセスが複数ある場合は一度 kill して整理します。 - 再起動する
eval "$(ssh-agent -s)"
実行後、以下のようにPID
が表示されれば成功です。Agent pid 12345
3-2. 鍵を再登録する
- 鍵を登録
ssh-add ~/.ssh/id_rsa
- パスフレーズを求められる場合は入力します。
Identity added
と出れば成功。
- 登録済みの鍵を確認
ssh-add -l
出力例:2048 SHA256:xxxxxxxxxxxxxxxx user@host (RSA)
3-3. 鍵ファイルのパーミッションを修正する
秘密鍵の権限が広すぎると ssh が使用を拒否します。
chmod 600 ~/.ssh/id_rsa
chmod 700 ~/.ssh
3-4. サーバ側の authorized_keys を確認する
サーバに登録されている公開鍵が間違っていないか確認します。
cat ~/.ssh/authorized_keys
もし鍵を再発行した場合は、正しい公開鍵を追記してください。
4. まとめ
- ssh-agent を再起動し、
ssh-add
で鍵を再登録するのが基本対処。 - 鍵のパーミッションを見直すことで解決することも多い。
- サーバ側の公開鍵設定が正しいかも合わせて確認。
このエラーは、ほとんどの場合 ssh-agent のリセット+鍵再登録で解決できます。
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