前の記事では、 Ubuntu・Debian・Rocky Linuxなどの Linuxディストリビューション について学習しました。
では、実際にLinuxを操作するときには どうすればよいのでしょうか。
Linux Serverでは、 Terminalへ文字を入力して操作する CLI(Command Line Interface) がよく利用されます。
どのようなルールで入力すればよいのでしょうか?
Linux Commandを丸暗記するのではなく、 Command・Option・Argumentの役割を理解し、 Terminalへ基本的なCommandを入力して実行結果を読める 状態を目指します。
Linuxコマンドとは?
Linux Commandとは、 Linuxへ「何をしてほしいか」を文字で指示するための命令 です。
たとえば、
現在いるDirectoryを確認したい場合は
pwd
を実行します。
$ pwd
/home/user
この場合、 Linuxへ 「現在の作業Directoryを表示して」 と指示しています。
TerminalとShellの違いを簡単に理解しよう
Linuxを学習すると、 Terminalと Shell という言葉も出てきます。
代表的なShellには Bash などがあります。
Shellの種類やShell Scriptについては、 Linux学習を進めてから詳しく学べます。
「$」や「#」は何を意味する?
Linux Terminalでは、 次のような表示をよく見ます。
user@linux:~$ ls
このCommand入力待ちを示す表示を Prompt と呼びます。
環境によってPromptの表示形式は異なりますが、
一般Userでは
$、
管理者権限を持つroot Userでは
#
が使われることがあります。
$
#
たとえば
$ ls
と書かれている場合、
実際に入力するのは
ls
の部分です。
Linuxコマンドの基本構造
Linux Commandは、 代表的に次のような形で入力します。
command [option] [argument]
たとえば次のCommandを考えてみましょう。
$ ls -l /var/log
それぞれの役割を整理すると、 次のようになります。
① Command:何をするか
Commandは、 Linuxへ実行してほしい処理そのもの です。
pwd
現在位置を表示
ls
File一覧を表示
echo
文字列などを表示
uname
System情報を表示
② Option:Commandの動作を変更する
Optionは、 Commandの動作や表示方法を変更するための指定 です。
たとえば
ls
だけを実行すると、
File名などが簡単に表示されます。
$ ls
Documents Downloads sample.txt
一方、
-l
Optionを付けると、
より詳しい情報を表示できます。
$ ls -l
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Documents
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Downloads
-rw-r--r-- 1 user user 128 sample.txt
File名などを簡単に表示
詳細情報を表示
たとえば
-l、
-a、
--help
などがあります。
ただしCommandによって利用できるOptionは異なります。
③ Argument:何を対象にするか
Argumentは、 Commandが処理する対象などを指定する値 です。
たとえば、
$ ls /var/log
では、
となります。
つまり、 「/var/log Directoryの中身を表示する」 という意味です。
Command・Option・Argumentをまとめて読んでみよう
ls -l /var/log
CommandはSpaceで区切って入力する
Linuxでは、 Command・Option・Argumentを Spaceで区切って入力 します。
ls
SPACE
-l
SPACE
/var/log
たとえば、
$ echo hello
なら、
echo
がCommand、
hello
がArgumentです。
$ echo hello
hello
Linuxでは大文字・小文字を区別する
Linuxを操作するときに、 初心者が特につまずきやすいのが 大文字・小文字の違い です。
ls
LS
Linuxでは
ls
と
LS
は別の文字列として扱われます。
$ LS
bash: LS: command not found
たとえば
sample.txt
と
Sample.txt
は別のFileとして扱われます。
Commandを間違えるとErrorが表示される
Linux Commandを使っていると、 Errorを見ることも多くあります。
たとえば存在しないCommandを入力すると、
$ lss
bash: lss: command not found
のように表示されます。
lss
これは、 その名前のCommandを見つけられなかった という意味です。
Commandの使い方が分からないときは?
Commandによっては
--help
Optionを使って、
簡単な使用方法を確認できます。
$ ls --help
またLinuxでは、 man を利用してManualを確認する方法もあります。
$ man ls
command --help
簡単に確認
man command
Manualを確認
実務でもHelpやManualを確認しながら操作します。 重要なのは 「何を確認したいか」と「Commandの基本的な読み方」 を身につけることです。
ここで実際に試してみよう:Linuxコマンド入力練習
疑似TerminalへCommandを入力して、 Command・Option・Argumentの違いを確認してみましょう。
Linux Command Practice
Commandを実行してみましょう
Command名だけの場合と、OptionやArgumentを付けた場合の違いを確認してください。
理解度チェック:Commandの構造を分解してみよう
次のCommandを確認してください。
ls -l /home/user
この中の -l は何でしょうか?
「何をする」「どう動かす」「何を対象にする」のどれかを考えましょう。
Linuxを操作するなら、まずDirectory移動を覚えよう
Linux Commandの基本的な読み方は理解できました。
ここからは、 実際にLinuxの中を移動しながら FileやDirectoryを操作していきます。
「どんなFileやDirectoryがあるのか」
「別のDirectoryへどう移動するのか」
を確認するにはどうすればよいでしょうか?
次の記事では、 Linux操作の基本となる pwd・ls・cd を実際に使いながら学習します。
確認問題:Linuxコマンドの基本を理解できたか確認しよう
Linux CommandにおけるOptionの役割として正しいものはどれですか?
OptionはCommandへ追加の指定を行い、 動作や表示方法などを変更します。
「ls -l /var/log」の「/var/log」は何ですか?
/var/logはlsが処理する対象Directoryを指定しているため、 Argumentです。
「command not found」と表示された場合に最初に確認したいことはどれですか?
Command名の入力ミスや大文字・小文字の違い、 CommandがInstallされているかなどを確認します。
3問に挑戦してみましょう。
まとめ
Linux Commandは Linuxへ処理内容を文字で指示するための命令
基本構造は command [option] [argument] として考えると理解しやすい
Optionは Commandの動作や表示方法を変更 する
Argumentは Commandが処理する対象などを指定 する
Linuxでは大文字・小文字が区別され、 Error Messageも 障害を理解するための重要な情報 になる
次は「pwd・ls・cdコマンドでディレクトリを操作する」を学びましょう
Linux Commandの基本構造と、 Option・Argumentの役割を理解しました。
次は実際のLinux操作へ進みます。
pwdで現在位置を確認し、 lsでDirectoryの中身を確認し、 cdで別のDirectoryへ移動する というLinux操作の基本を、 疑似Terminalを使って学習します。
pwd・ls・cdコマンドでディレクトリを操作する →
