pwd – 現在のディレクトリを確認
pwd自分がどのディレクトリ(フォルダ)にいるのかを確認するためのコマンドです。
Linuxでは、作業するディレクトリが重要なので、常に把握しておくことが大切です。
以下のコマンドを入力します。
$ pwd
出力例:
/home/username
/home/username のようなパスが表示されます。(自分が作成した名前が入ります)
これは、現在「home」というディレクトリの中の「username」ディレクトリにいることを示しています。
mkdir – 新しいディレクトリを作成
mkdirは、新しいディレクトリを作成するコマンドです。
ファイルを整理するためには、ディレクトリの構造を正しく作ることが必要です。
今回は、「practice」というディレクトリを作成してみます。
$ mkdir practice
よく使うオプション:
-p: 存在しないディレクトリも一緒に作成
$ mkdir -p /path/to/new/directory
例えば、/path/to/new/directoryというパスは存在していないが(pathディレクトリもtoディレクトリも全部作成していない)
一つのディレクトリだけでなく下の階層までまとめて作りたいというときに-pオプションは便利です。
その後、lsコマンドを使って、作成したディレクトリを確認してみましょう。
$ ls
practiceというディレクトリが表示されていれば成功です。
cd – ディレクトリに移動
cdは、ディレクトリを移動するためのコマンドです。
先ほどの章で作成した「practice」ディレクトリに移動してみましょう。
(現在は/home/username にいますが/home/username/practiceの中へ移動します)
$ cd practice
再びpwdコマンドを使って、自分が移動したディレクトリを確認してみます。
$ pwd
出力結果:
/home/username/practice
これで、「practice」というディレクトリに移動したことがわかります。
touch – 空のファイルを作成
touchは、空のファイルを作成するコマンドです。
データを入力していないファイルをあらかじめ準備する場合や、
存在しないファイルを作成したいときに使います。
また、オプションを使用するとタイムスタンプの修正も可能です。
今回は、「file1.txt」というファイルを作ってみましょう。
$ touch file1.txt
よく使うオプション:
-t:タイムスタンプ(作成日時や変更、修正日時)を変更
$ touch -t 202309050830.00 file1.txt
作成後に、lsコマンドでファイルがあるか確認します。
$ ls
file1.txtが作成されていればOKです。
次の章で変更したタイムスタンプが正しく反映されているかも確認していきます。
ls – ファイルやディレクトリを一覧表示
lsは、ディレクトリ内のファイルやディレクトリを一覧で表示するコマンドです。
よく使うコマンドの1つで、現在のディレクトリの中身を確認する際に非常に便利です。
$ ls
このコマンドを実行すると、先ほど作成した「file1.txt」や
ディレクトリの「practice」が表示されます。
よく使うオプション:
-l :詳細な情報(ファイルの権限、所有者、サイズ、タイムスタンプなど)を表示
$ ls -l
上記を実行すると先ほど$ touch -t 202309050830.00 file1.txt
で
タイムスタンプを変更した情報も確認することができます。
出力結果:
-rw-r--r-- 1 username username 0 2023-09-05 08:30 file1.txt
ls -lを使うと、ファイルの詳細情報も確認できます。
これにより、ファイルの作成日時やアクセス権限なども把握できるようになります。
-a:隠しファイルも含めてすべてのファイルを表示
隠しファイルとは:システムやソフトに重要なファイルで、消えてしまうと正常に動作しないなど問題が発生する可能性があるため、誤ってユーザが削除しないよう普段は非表示となっているファイル群です。
$ ls -a
出力結果:
. .. .bash_history .bashrc file1.txt practice
出力の解説:
.
は現在のディレクトリを指します。..
は親ディレクトリを指します。.bash_history
や.bashrc
は、隠しファイル(ファイル名がドットで始まる)で、
一般的にユーザーの設定ファイルです。file1.txt
やpractice
は、先ほど作成した通常のファイルやディレクトリです。
ls -a
では、隠しファイルを含めたすべてのファイルやディレクトリが表示されるため、
ファイルの一覧を全てに把握することができます。