AWSを学び始めると、最初に必ず登場するのが「リージョン(Region)」と「アベイラビリティゾーン(Availability Zone:AZ)」という用語です。
Amazon EC2やAmazon RDS、Amazon S3など、AWSのあらゆるサービスはリージョンやAZの概念をもとに構築されています。
一見すると難しそうに感じますが、実際には「AWSのデータセンターが世界中にどのように配置されているのか」を理解するための考え方です。
この記事では、AWS初心者でも理解できるように、リージョンとAZの違い、役割、実際の利用方法、そしてAWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA-C03)試験で問われるポイントまで詳しく解説します。
この記事でわかること
- リージョンとは何か
- アベイラビリティゾーン(AZ)とは何か
- リージョンとAZの違い
- AWSが複数のAZを持つ理由
- SAA試験でよく出題されるポイント
リージョン(Region)とは?
リージョンとは、AWSが世界各地に設置しているデータセンター群の拠点のことです。
AWSは世界中にデータセンターを持っていますが、それらを国や地域ごとにグループ化したものを「リージョン」と呼びます。
例えば、日本では「東京リージョン」と「大阪リージョン」が提供されています。
| リージョン | 所在地 |
|---|---|
| ap-northeast-1 | 東京 |
| ap-northeast-3 | 大阪 |
| us-east-1 | 北バージニア |
| eu-west-1 | アイルランド |
AWSではサービスを利用するとき、最初に「どのリージョンで利用するか」を選択します。
たとえばEC2インスタンスを東京リージョンで作成した場合、そのEC2は東京リージョン内で動作します。
なぜリージョンを分けているのか?
世界中に1つだけ巨大なデータセンターを作ることもできますが、その場合には多くの問題が発生します。
- 通信速度が遅くなる
- 災害時に世界中のサービスが停止する
- 各国の法律に対応できない
- 利用者が増えると負荷が集中する
そのためAWSでは世界中にリージョンを設置し、利用者は最も近いリージョンを利用できるようになっています。
アベイラビリティゾーン(Availability Zone:AZ)とは?
アベイラビリティゾーン(AZ)とは、1つのリージョン内に存在する独立したデータセンター群です。
AWSでは、1つのリージョンに複数のAZが存在しています。
例えば東京リージョンには複数のAZがあり、それぞれが独立した電源・ネットワーク・冷却設備を持っています。

| 東京リージョン | |
|---|---|
| Availability Zone A | 独立したデータセンター群 |
| Availability Zone B | 独立したデータセンター群 |
| Availability Zone C | 独立したデータセンター群 |
AWSマネジメントコンソールでEC2を作成するとき、「ap-northeast-1a」「ap-northeast-1c」などを選択できます。
これがAZを指定していることになります。
なぜAZを複数用意しているのか?
もしリージョン内にデータセンターが1つしかなければ、その施設で停電や火災、地震などの障害が発生した場合、すべてのサービスが停止してしまいます。
そこでAWSでは複数のAZを用意し、それぞれを十分に離れた場所に配置しています。
さらにAZ同士は高速・低遅延な専用ネットワークで接続されているため、通常は1つのシステムとして利用できます。
- AZ-Aで障害発生
- AZ-Bへ自動で切り替える
- サービスを継続できる
このような構成をマルチAZ構成と呼び、高可用性(High Availability)を実現する重要な仕組みです。

